言語

C 4/36-90
C 4/36-350
C 4/36-DC

オリジナル取扱説明書

取扱説明書について

本取扱説明書について

  • ご使用前にこの取扱説明書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
  • 本取扱説明書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
  • 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。

記号の説明

警告表示

警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:
危険
危険
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる危険性がある場合に注意を促すために使われます。
警告
警告
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる可能性がある場合に注意を促すために使われます。
注意
注意
  • この表記は、身体の負傷あるいは物財の損傷が発生する可能性がある場合に使われます。

本書の記号

本書では、以下の記号が使用されています:
Image alternative 使用前に取扱説明書をお読みください
Image alternative 本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報
Image alternative リサイクル可能な部品の取扱い
Image alternative 工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません

図中の記号

図中では以下の記号が使用されています:
Image alternative この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています
Image alternative 付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります
Image alternative 概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています
Image alternative この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。

製品により異なる記号

製品に表示されている記号

製品には以下の記号が使用されています:
Image alternative 室内でのみ‌使用して‌ください
Image alternative 二重絶縁

製品情報

Hilti の製品はプロ仕様で製作されており、本体の使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
機種名および製造番号は銘板に表示されています。
  • 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
    製品データ
    充電器
    C4/36-90
    C4/36-350
    C4/36-DC
    製品世代
    01
    製造番号

適合宣言

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当社は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な基準と標準規格に適合していることを宣言します。適合宣言書の複写は本書の末尾にあります。
技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE

安全

電動工具の一般安全注意事項

Image alternative 警告事項 安全上の注意および指示事項をすべてお読みください。 これらを守らないと、感電、火災および/または重傷事故の危険があります。
安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
作業環境に関する安全
  • 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故を起こす恐れがあります。
  • 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
  • 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
電気に関する安全注意事項
  • 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更しないでください。 アースした電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
  • パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、本体の可動部等に触れる場所に置かないでください。 コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
  • 屋外工事の場合には、屋外専用の延長コードのみを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
  • 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
作業者に関する安全
  • 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。 疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
  • 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 けがに備え、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
  • 電動工具の不意な始動は避けてください。 電動工具を電源に接続する前や持ち上げたり運んだりする前に、電動工具がオフになっていることを確認してください。 電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、スイッチオンになっている本体を電源に接続すると、事故の原因となる恐れがあります。
  • 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
  • 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
  • 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
  • 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
電動工具の使用および取扱い
  • 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
  • スイッチに支障がある場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
  • 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜いてください。 この安全処置により、電動工具の不意の始動を防止することができます。
  • 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。 電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください 。未経験者による電動工具の使用は危険です。
  • 電動工具は慎重に手入れしてください。 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。 電動工具を再度ご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 発生事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
  • 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
  • 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。 その際、作業環境および用途に関してもよくご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
サービス
  • 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。

充電器の慎重な取扱いおよび使用

  • 負傷を防止するために、充電器では認可された Hilti Li-Ion バッテリーのみを充電してください。
  • 充電器は、清潔で涼しく、氷点下以上の場所でご使用ください。
  • 充電器は充電中に熱を発散できなければならないので、通気溝をふさがないでください。密閉された容器内で充電しないでください。
  • 本製品のお手入れは慎重に行ってください。部品に破損、あるいは本製品の正常な動作を妨げるような損傷がないことを確認してください。部品が損傷あるいは破損している場合は、使用を続ける前に本製品の修理を依頼してください。
  • 充電器およびバッテリーは、本説明書内の指示に従い、また各形式ごとの規定を遵守して使用してください。指定された用途以外に充電器を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
  • バッテリーを充電する場合は、必ずメーカー推奨の充電器を使用してください。特定タイプのバッテリー専用の充電器を他のバッテリーに使用すると、火災の恐れがあります。
  • 使用しないバッテリーまたは充電器の近くに、事務用クリップ、硬貨、キー、釘、ネジ、その他の小さな金属片を置かないでください。バッテリーまたは充電器の電気接点の短絡が起こることがあります。バッテリーまたは充電器の接点で短絡が発生すると、火傷や火災が発生する危険があります。
  • バッテリーを充電器で保管しないでください。充電の後は、必ずバッテリーを充電器から取り出してください。

バッテリーの慎重な取扱いおよび使用

  • Li‑Ion バッテリーの搬送、保管、作動については特別規定を守ってください。
  • バッテリーは高温、直射日光および火気を避けて保管してください。
  • バッテリーを分解したり、挟んだり、80 °C(176°F)以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
  • 衝撃を受けたことのあるバッテリー、1 m を超える高さから落下したことのあるバッテリー、あるいはその他の損傷を被っているバッテリーを使用あるいは充電しないでください。この場合には、必ず最寄りの Hilti  サービスセンター にご連絡ください。
  • バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。バッテリーを、目視確認が可能で可燃物のない場所に、可燃性の資材から十分な距離を設けて置いてください。バッテリーを冷ます。1 時間の経過後にも掴むことのできないほどに熱い場合は、そのバッテリーは故障している可能性があります。Hilti サービスセンター に連絡してください。

製品の説明

製品概要

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  1. 追加機能(充電状態インジケーター作動)付きリリースボタン
  2. バッテリー
  3. LED 充電状態インジケーター
  4. LED インジケーター
  5. バッテリー接続部

正しい使用

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本書で説明している製品は、出力電圧が 7.2...36 V の Hilti Li-Ion バッテリー用充電器です。本製品は、必ず国別仕様に応じて100...127 V または 220...240 V の交流電源のコンセントに接続して使用してください。

C4-36-DC 充電器は、自動車の 12 V または 24 V 直流コンセントに接続することができます。
本製品用に許可されているバッテリーは、本書の末尾に記載されています。
すべてのバッテリーがすべての市場で入手できるわけではありません。

インジケーター

充電器およびバッテリーのインジケーター

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表示
バッテリーでの意味
充電器での意味
点灯
充電状態の表示
充電器が接続され作動可能な状態。
点滅
充電中
バッテリーの温度が高すぎる、または低すぎる。
LED 消灯
充電器の緑の LED が点灯、バッテリーのすべての LED が消灯:バッテリーの不具合。
充電器の不具合。

Li-Ion バッテリーの充電状態インジケーター

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状態
意味
4 個の LED が点灯。
充電状態:100 %
3 個の LED が点灯、1 個の LED が点滅。
充電状態:75 %...100 %
2 個の LED が点灯、1 個の LED が点滅。
充電状態:50 %...75 %
1 個の LED が点灯、1 個の LED が点滅。
充電状態:25 %...50 %
1 個の LED が点滅。
充電状態:< 25 %

本体標準セット構成品

充電器、取扱説明書。
その他の本製品用に許可されたシステム製品については、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group | USA: www.hilti.com でご確認ください。

製品仕様


C 4/36‑90
C 4/36‑350
C 4/36‑DC
重量
0.6 kg
1.1 kg
0.6 kg
出力電圧
7.2 V … 36 V
7.2 V … 36 V
7.2 V … 36 V
出力
110 V
90 W
350 W
·/·
230 V
90 W
365 W
·/·
12 V
·/·
·/·
60 W
24 V
·/·
·/·
60 W

ご使用方法

C 4/36-90 および C 4/36-350 充電器をオンにする

C 4/36-90
C 4/36-350
  • 電源プラグをコンセントに差し込みます。
    • 充電器の緑の LED が点灯します。

C 4/36-DC 充電器をオンにする

C 4/36-DC
Hilti バッテリーを C 4/36-DC 充電器で充電すると、自動車のスターターバッテリーがその機能を失うほどに放電してしまうことがあります。
自動車の状態により、充電器は直ちにあるいは自動車のイグニッションをオンにすると給電されます。
  • プラグを自動車に装備されているライターコンセントに差し込みます。
    • 入力電圧が正しければ、充電器の緑の LED が常時点灯します。

バッテリーを装着する/充電する

バッテリーを長時間にわたって充電器にセットしたままでも問題ありません。この場合、充電器が作動状態になっている必要があります(充電器の緑の LED が点灯)。バッテリーの充電状態インジケーターは、一定の時間が経過するとバッテリーがフル充電状態になっていても消灯し、再表示のために充電状態インジケーターを点灯させることはできません。安全上の理由から、充電終了後はバッテリーを充電器から取り出してください。
Li‑Ion バッテリーは、部分的にしか充電されていない状態であっても常に使用することができます。充電の進捗状況は、LED により表示されます。
Image alternative
  1. バッテリーを装着する前に、電気接点に汚れやグリスの付着がないことを確認してください。
  2. バッテリーを専用の接続部に装着します。
  3. バッテリーと接続部の形状/コーディングが合致していることを確認してください。
    • バッテリーを充電器にロックすると、自動的に充電が始まります。

バッテリーを取り外す

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  1. バッテリーのロック解除機構を操作してください。
  2. 充電器からバッテリーを抜き取ります。

故障時のヒント

故障
考えられる原因
解決策
バッテリーの LED が消灯、バッテリーは充電器内にある。
バッテリーが故障している可能性がある。
  • 充電器からバッテリーを抜き取ります。充電状態表示の作動後にバッテリーの LED が消灯したままの場合は、バッテリーが故障しています。弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にバッテリーの点検を依頼してください。
充電器の LED が点滅。
バッテリーの温度が高すぎる、または低すぎる、充電が行われない。
  • バッテリーが適切な温度になれば、充電器は自動的に充電を開始します。
充電器の LED が消灯。
充電器の不具合。
  • 本体を取り外して再接続してください。それでも LED が消灯したままの場合は、本体を弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお渡しください。

手入れと保守

警告
感電による危険! 電源プラグをコンセントに接続した状態で手入れや保守を行うと、重傷事故および火傷の危険があります。
  • 手入れや保守作業の前に、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
手入れ
  • 強固に付着した汚れは慎重に除去してください。
  • 通気溝を乾いたブラシで入念に清掃してください。
  • ハウジングは必ず軽く湿らせた布で清掃してください。シリコンを含んだ清掃用具はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
保守
警告
感電による危険! 電気部品の誤った修理は、重傷事故および火傷の原因となることがあります。
  • 電気部品の修理を行うことができるのは、訓練された修理スペシャリストだけです。
  • 目視確認可能なすべての部品について損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
  • 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。直ちに Hilti サービスセンターに修理を依頼してください。
  • 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて機能を点検してください。
安全な作動のために、必ず純正のスペアパーツと消耗品を使用してください。本製品向けに弊社が承認したスペアパーツ、消耗品およびアクセサリーは、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group でご確認ください。

廃棄

警告
誤った廃棄による負傷の危険! 漏出するガスあるいはバッテリー液により健康を損なう危険があります。
  • 損傷したバッテリーを送付しないでください!
  • 短絡を防止するために接続部を非導電性のもので覆ってください。
  • バッテリーは子供が手を触れることのないように廃棄してください。
  • バッテリーの廃棄は、最寄りの Hilti Store あるいは適切な廃棄物処理業者に依頼してください。
Image alternative Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で Hilti は、古い電動工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。
古い電気および電子工具の廃棄に関するヨーロッパ基準と各国の法律に基づき、使用済みの電気工具および電子工具は一般ゴミとは別にして、環境保護のためリサイクル規制部品として廃棄してください。
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  • 電気工具および電子工具を一般ゴミとして廃棄してはなりません

RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン)

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下記のリンクより、有害物質を記載した表を確認できます:
  • C 4/36-90、230 V、中国:qr.hilti.com/2034530
  • C 4/36-90、110 V、台湾:qr.hilti.com/2026281
  • C 4/36-350、230 V、中国:qr.hilti.com/2028875
  • C 4/36-350、110 V、台湾:qr.hilti.com/2028992
本書の最終ページに RoHS 表にリンクした QR コードがあります。

メーカー保証

  • 保証条件に関するご質問は、最寄りの Hilti 代理店・販売店までお問い合わせください。